舞台 フランケンシュタイン(ベネクリーチャー版)

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再び、早朝から遠征してきました。どちらかと言うとインドア派なのですが、好きな人のためならがんばれるものです^^

ジョニーさんのクリーチャーとはどう違うのかが、とても楽しみでした。
この後、ネタバレしてますので未見の方はご注意下さい
 
 
 
 
 
 
 
生まれ出たクリーチャー、まだ体の部分が調和が取れない様子を表したあの動き…あんな風に手足や体を動かすことってすごく難しいことだと思います。ベネさんの鍛えられたしなやかな筋肉を見ていると、その努力がよく分かります。

ジョニーさんはこの役のために頭を剃っているようでしたが、ベネさんはメイクなので襟足ともみあげが微妙に…^^; ということは、ジョニーさんが博士の時はウィッグなんですね。

二人の違い…ジョニーさんの方は幼い子供のように無垢で、心の欲するまま本能で動いているという感じでした。一方ベネさんの方は、感じたのは知性です。繊細にして狡猾、人間の負の感情も取り込んでしまっているイメージです。
ジョニー版が悲しみを強く感じさせたのに対し、ベネ版は、その負の面が強く伝わってきたように思います。
 
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エリザベスに乱暴するシーンにも違いがありました。それは、やはりその事が目的じゃないからでしょうね。博士を苦しめることさえ達成すればいいわけです。そこが本能と知性の差として出てきたのでは?と感じました。

ジョニー版は存在自体が何だか微笑ましいのですが、ベネ版はたまに見せるかわいらしい動作にキュンとさせられました^^ ここ座って、ってタンタンと座る場所を叩いたりとか。日頃愛想がない人が、ふと見せる愛らしい素顔、っていう感じがして良かったです^^
また、お辞儀の仕方などに、知的な優雅さを感じました。

地動説の話(博士が「地球が動いてるって知ってるのか?」と尋ねる)は、今度はベネさんが「当然だ」って答える方だったので、観客に大ウケしてました(笑)

ラストシーン、博士にワインを飲ませる所、ジョニー版はカップだったのに、ベネ版はボトルから直接でした。
この違い…愛情の差でしょうか?
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ジョニー版クリーチャーはきっと、これから博士に愛を教えて、二人で補い合いながら暮らしていくように思います。でも、ベネ版クリーチャーの場合は、これからまた一波乱あるんじゃないの?っていう危うさを感じました。博士に「死ぬな!」って言ったのも、戦う相手を失いたくないからなんじゃ…?
と、うがった見方もできるベネ版でした。
 
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カーテンコール、演技では見られなかったベネさんの笑顔がかわいかったです^^
クリーチャーの姿をしていても、そこにいるのはもうすっかり普通のベネさんでした。
ジョニーさんのもこもこフードは、礼をしても動かず(笑)

ベネさんの博士、クリーチャーとも素晴らしくて、ベネさんだけ見るとどちらが好きとかとても決められないんですが、全体のバランスとしては、ベネ博士版の方が良かったかな、と。
ジョニーさんのクリーチャーも素晴らしかったし、あの守ってあげたいベネ博士には、心優しいクリーチャーが側にいる、という最後の安心感が、私にはしっくりきたからです。

多くのブロ友さんから、ぜひ両方観て下さい、とお勧め頂いたのですが、両方観て気づくことがいろいろとあったので、本当に無理をしてでも観に行って良かったです^^