パトリック・メルローズ
アマゾンプライムの、スターチャンネル無料期間を使って、念願のパトリック・メルローズを観ました。
パトリックは、子供の頃父親から性的虐待を受けていて、それがトラウマになって、大人になった今ではドラッグとお酒に溺れ、女性とは遊び放題の放蕩生活を送っています。
第1話のパトリックはほんとハチャメチャで、見ていて辛いです><
第2話でその原因となった子供時代の虐待が描かれるんだけど、ほんとひどい。萩尾望都さんの「残酷な神が支配する」を思い浮かべました。この漫画も、義理の父親から性的虐待を受けた少年が自分を大切に思えず犯罪を犯した上男娼になる物語でした。父親役はマトリックスのヒューゴ・ウィーヴィングです。
しかしその父親が亡くなり、一つ肩の荷を下ろせたパトリックは、ドラッグとお酒を断つことにし、辛い体験を友達に話します。
一歩踏み出せたパトリックは、従妹のメアリーと結婚、2人の男の子の父親になります。
新しい人生が始まったかに思えたけど、実家に住んでいる母親が宗教のような物(協会と言われてた)にはまり、家を協会に寄付してしまいます。パトリックは帰る故郷を失います。
パトリックはこの頃から断っていたお酒をまた飲み始め、メアリーとの仲もだんだん険悪になり、メアリーは子供を連れて出ていってしまいます。
母親は鬱になり、死にたいと言い出すように。パトリックは尊厳死が認められるスイスに母親を連れて行こうと手配しますが、母親は直前になって拒否。パトリックは振り回されます。
パトリックは更正するための互助会に入るんだけど、母親が虐待の事実を知っていたことにショックを受け、また荒れます。
そのうち母親がなくなり、解放されたパトリックは、妻と子供と再会して、やり直そうと思い、また互助会へ。みんなから拍手で受け入れられるシーンは感動的です。
子供のことはとても大切に思っているんですよね。でも浮気だけはどうしてもやめられない、困った人です。
そのうち、いつも父親の話をしてきた父親の友人も亡くなり、パトリックの精神を脅かす人は全ていなくなります。
最後に浮気しようと思ってかけた電話の相手が子供の話をしてきたため、電話を切るパトリック。これで浮気も打ち止めかな?
慕ってくる可愛い2人の息子と、メアリーと、今度こそ幸せになってもらいたいものです。
子供の頃のトラウマからの脱却と再生の物語でしたが、大人になってからもこれでもかと困難が襲ってくる大変なストーリーでした。ベネさんが製作総指揮も兼ねているのですが、ベネさんがぜひ演じてみたいと思うような内容だなあとは思います。