メイズ・ランナー２ 砂漠の迷宮 ウェス・ボール

前に観た映画ですが、記事にしてなかったのでＵＰします。

１作目は迷宮を探索するのがゲーム性があって面白かったです。少年同士の対立や協力など人間関係もなかなかよく描かれていました。
このあとネタバレありますのでご注意下さい。

前作で迷宮を抜け出した後、到達した研究室で、地球に脳を冒すフレアウィルスが蔓延し、トーマス（ディラン・オブライエン）達は、それを撲滅するための実験に使われていた事が分かります。
そこへ、ウィキッドという組織が彼らを迎えに来て、続く…という終わり方でした。

さて、本作は、砂漠の迷宮という副題がついているものの、迷宮は出てきません＾＾；
映画の紹介で様々なトラップが出てくるように書いてありますが、トラップらしいトラップもないです。
それでは何が出てくるのか…と言えばゾンビです。つまり、フレアウィルスに感染した人間なのですが、噛むと他の人間にも感染するよくあるタイプのゾンビで、しかもすごいスピードで追いかけてきます。瓦礫でさえよじ登ってくるそのスピードは、「アイアムレジェンド」をしのぐと思います（笑）
全体の感じでは、ドラマの「ウォーキング・デッド」に似てます。
荒廃した街の中をゾンビを倒しながら逃げ回り、仲間がやられ、そのうちあるコミュニティに所属して平和に暮らしてるとこに、侵略者がやってきて…というパターンです。

１作目とはほとんど別物だと考えていいです。少年同士の関係はあまり描かれず、組織の人間、支援してくれるメンバー、組織と対立する“ライトアーム”のメンバーとの関係が中心です。
この映画だけ観ると、砂漠や街の様子など迫力はあったし、ストーリー的にもまあまあよくまとまってると思うんですが、前作が好きだった人から見ると、ごく普通のよくある作品になってしまったなあ…という気がします。
あと、前作にあったＹＡ的雰囲気がなくなって、お子様も安心して観れる…という作品ではなくなりましたね。

ミンホ（キー・ホンリー）、最後に電撃を発する弾が当たって倒れ、拉致されてしまうのですが、あなた雷に打たれても無事だったじゃない…とツッコんだのは私だけではないはず（笑）
今回、別グループにいた少年エリスが、トーマスを先導する目立つ役割を担っています。私がお気に入りのニュート（トーマス・ブロディ・サングスター）も、もっと活躍してほしかったです。

三作目の製作も決定してるので、次は最初の路線に近づけてほしいなあと思います。