舞台 フランケンシュタイン  監督 ダニー・ボイル

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ついにベネ博士観てきました!
朝6時に起きて、車と新幹線と地下鉄で2時間^^;無事15分前に到着です^^

それにしても、本編が始まるまでがびっくりするほど長かったです。
トムヒがコリオレイナスの話をしてくれているのに、字幕がないってなぜ;;
でも、稽古をするベネさんや、クリーチャーのベネさんも観られたので嬉しかったです^^

さて本編です。ネタバレしてますので、未見の方はご注意を
 
 
 
 
 
 
 
ベネさん、始めは少ししか出てきませんが、出てきた途端その美しさに見とれました
くしゅくしゅの金髪に、立ち姿が美しいです 
俳優さんって立ち方を心得てますよね。何気なく立っているようで、すごくバランスが良くて…たたずまいが美しいと言うんでしょうか

ジョニーさんのクリーチャーは、観客の心を惹きつけるかわいらしさがありました。
まるで無垢な子供のような…。だんだんと言葉や人間らしい感情を覚えていく様子が、ほんとに子供の成長のようで自然でした。
そして、愛を知って、愛を欲するのに与えられない苦しみが痛いほど伝わってきました。
あんなに心優しいクリーチャーが、恩人の家に火をつけたり、博士の妻エリザベスをレイプして殺してしまったり…ということに違和感を感じました。
復讐のための殺人は、確かに、人間らしい感情の表れでもあるのでしょうが…。心を持たないクリーチャーであれば、見境なく殺すでしょうし。
ただ、ジョニーさんのクリーチャーには、似合わない行為のように思えてなりませんでした。
ベネさんのクリーチャーを観た方は、演技に「怒り」を感じたと言っておられたように思うのですが、それならこれらの行為も不自然ではないのかも。

一方、ベネ博士は人間なのに愛を知らない人です。自分の探求心のためだけに生命を作り出し、彼を捨てて逃げ出した上、彼に請われて作った女性のクリーチャーを惨殺します。クリーチャーに感情が伴うことを信じていないかのようです。エリザベスのことも、見た目の美しさしか理解できません。
自己中心的で傲慢で、性格的にはいいとこなしなのですが、ベネさんが演じていると、その人間的な弱さになぜか惹きつけられるのです。感情を細やかに表現しているからかも知れません。
愛情を知らない彼に教えてあげたい!というような気持ちになるのはコレクティブだから?いえいえ、きっとベネ博士を観た多くの人がそう思うはず。
 
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ラストシーン、北極圏で凍える博士と、彼を抱いて悲しむクリーチャーに泣けました><
自分から愛を奪った博士なのに、彼のことをこんなにも愛しているのだな…と。心の底から絞り出すように思いをはき出すクリーチャーが切ないです;;
最後、一緒に去って行きますが、二人はクリーチャーが言うように二人で一つ、一緒にいることで足りないところを補える存在なのですね。
博士に作られたクリーチャーですが、今度は、彼が博士を内面から作っていく、愛を教える番です。
 
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カーテンコールで笑顔でお辞儀をする二人にホッとさせられました。ここが映画と舞台の違うところですね。
ご覧になった皆さんから聞いてた通り、お辞儀をするたびに、ベネさんのもこもこフードがぽふっとかぶさってくるのがかわいくて~ 
もふもふベネさんになってました

あ~、何だかガッツリ心を掴まれました!ベネさんのクリーチャーも観たくてたまらなくなってきました>< でも、二週連続隣の県まで行くわけには…
どうか、ブルーレイ出して下さい

ちょっと残念だったことなんですが、訳があまりにも簡略化されてませんか?
聴き取れた部分で、これくらい、話してる通りに訳したら?って思ったところもありましたし…。
現地の観客がいろいろな所で笑うんですが、あの訳じゃ私達には面白さが伝わらないです。
唯一笑えたところが、地動説についての話。普通なら面白い台詞じゃないですが、シャーロックが地動説を知らない、ってことで観客も笑ってたんだと思います。これはたぶん狙って入れた台詞でしょうね(笑)
コリオレイナスは字幕が再監修版になったそうだし、こちらもぜひそうしてほしいです。そしてブルーレイ←しつこい