SHERLOCK 忌まわしき花嫁  監督 ダグラス・マッキノン

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銃を乱射した後に自殺したはずの花嫁が、その後自分の夫を殺すという謎を、ヴィクトリア朝時代のシャーロックとジョンが解き明かします。
完全ネタバレですので、未見のかたはご注意下さい。

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二人のシーンが出会いからスタートするところ、SPだけを観た人へのサービス?と最初は思いましたが、内容は一見さんお断り、みたいな感じでしたね(笑)凝ったストーリーで、ドラマを観てる私でさえ、途中「?」となった所があったので、きっとドラマ観てない人はわけが分かんなかったんじゃないでしょうか^^;
でもストランドマガジンが登場するところなど、原典ファンには嬉しいですね^^

事件が起きたのはそれからずっと後で、ジョンはすでに結婚して、221Bから引っ越しています。あとの場面で、シャーロックが部屋にいないジョンについ話しかけてしまったり、誰もいない椅子が映ったりするのがちょっと切なかったです。

遺体安置所のシーンはなかなか面白かったです。
モリーが男装で登場だなんて!アンダーソンは相変わらずでしたが…^^;
ジョンの主張する「犯人は秘密の双子」説に、「え?」ってなってるシャーロック(笑)
モリアーティと同じ死に方をした花嫁のエメリアのことを「彼」と言ってしまうシャーロックに、これは何だか怪しいな…?と思いました。

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        男装のモリー。意外と似合ってます。

「都合が良ければすぐに来てくれ。都合が悪くてもすぐに来てくれ。」
本編のメールでもありましたね。原典にも出てくる台詞なんでしょう。
天体に全く興味がないシャーロックが勉強して覚えた言葉を口走って、ジョンにツッコまれるところや、沈黙が規律のディオゲネスクラブで、ジェスチャーで話す二人に爆笑です(笑)しかもジョンはめちゃくちゃ失礼な事言ってるし(笑)
突っ走るジョンをシャーロックがとりなすという珍しいシーンが観られます(笑)

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そしてこの後、某漫画のミスターLのごとく太ったマイクロフトが…^^; 原典のマイクロフトは確かこうだったと思いますが、特殊メイクがすごすぎます。ここまでやりますか(笑)寿命についての賭けをやってたのがS4の伏線じゃないかと気になります。
メアリーがモリアーティの部下ではなくて、マイクロフトに雇われてたっていうのはいい展開かも。同じMのところがうまく生かされてますね。ジョンの気持ちを考えると、やっぱりメアリーには悪人でいてほしくないんです。

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オレンジの種の警告を受け取ったユースタス卿の命を守るために、屋敷に張り込んだシャーロックとジョンが二人で話し込むシーンもいいです。
ヴィクトリアンジョンは、ずいぶんシャーロックの個人的なことに切り込んでますが、これがマインドパレスの出来事ということを考えると、シャロ自身、自分のそういった部分が実は気になってる、ってことなんでしょうか。

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マインドパレスの中でさらにマインドパレスに入るシャーロック。新聞の切り抜きが次々にローテーションするのを空中で手に取るところがユニークです。
そしていよいよモリアーティとの対峙です。モリアーティの会話っていつも散文的で暗示に満ちてますよね。シェークスピアの登場人物のようです。

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この後まさかのS3の続きが。巻福シャロに会えて嬉しいです♪
でも、オーバードーズで幻覚を見るほどコカインを使ってたとは…ジョンと当分会えないと思って寂しくなっちゃったんでしょうね。乗ってすぐに、出会った頃のジョンブログを読み返すくらいなので…><だから、この映画の冒頭が、出会いのシーンだったんですね。

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事件の顛末は、エメリアが血糊を使って自殺したふりをして、よく似た遺体を身代わりにし、その間に夫を殺すというものでした。男性から虐げられた女性達が結託し、何人もの男達を手にかけていたのです。モリーはいるは、ジャニーンはいるは、ハドソンさん以外の女性キャスト勢揃いです。結核で余命わずかだったエメリアはその後メンバーの手を借りて、今度は本当に自殺します。
ユースタス卿も狙われていた一人でした。結局殺されてしまい、シャーロックが名指しした犯人はその夫人でしたが、マインドパレスで顔を見せたのはモリアーティでした。犯人がモリアーティのわけはないので、やっぱり夫人なのでしょうね。

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現代のマインドパレスで、120年前の事件の証拠をつかむために、替え玉の遺体を探すシャーロック。エメリアの遺体の下に埋まってるんじゃないかと掘り返しますが、替え玉の遺体は見つかりません。
マインドパレスなんだから都合良く見つかっても良さそうなもんですが、見つからないって事は、シャーロックは彼女たちの犯罪を暴きたくないとどこかで思っていたのでしょうか?マインドパレスのマイクロフトが「彼らが正しい」と言っていた事もそういうことなのかも。
ここの辺り、過去と現代を行き来してるので混乱しますが、飛行機のシーンの続きだったことと、エメリアの遺体の状態から、これはマインドパレスだな、って思いました。

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     マインドパレスでもこき使われるレストレード(笑)

そして突然場面はライヘンバッハの滝へ。まさか原典同様のライヘンバッハのシーンが観られるなんて!興奮しました^^
モリアーティに追い詰められてピンチのシャーロックの前に現れるのはやっぱりジョン!^^シャロったら、どんだけジョンを頼りにしてるんでしょう。このシーンのジョンがかっこいいので、シャロの心の中でジョンは実はヒーローなんだな、って思いました^^
崖から飛び降りる前の「エレメンタリー」という台詞に、おおっ、です♪

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          台詞もかっこいいです^^

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          スーパーマン化するシャロ。

さて、また現代です。マインドパレスから戻ってきたシャーロックを、心から心配するマイクロフト。弟愛が炸裂してますね~。
シャーロックはモリアーティは死んでると結論づけたようですが、原典ではモリアーティには2人?兄弟がいるようなので、彼らが今から暗躍するのかも?ジョンがこだわってた双子ネタもその伏線だったりして…

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ラストまたまたヴィクトリア時代、事件のタイトルについて話し合う二人がいいですね。やっぱりラストは二人だけのシーンであってほしかったので^^

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ブルーレイ出たら、確認したい所がいろいろあるので、早く出てほしいです。←気が早い
SP観て、ますますS4が楽しみになりました^^

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バイオリンを弾くシーン大好きです^^