ホロウ・クラウン シーズン2

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観ようと思いながら、なかなか観始められなかった「ホロウ・クラウン シーズン2」ですが、1話だけ今日観ようと思ったら、面白くて5話まで一気観です。

ランカスター家とヨーク家の争いである薔薇戦争を中心とした物語です。時はヘンリー6世の統治時代。子供の時に即位し、政治は摂政のグロスター公を頼りにして、自分は争いを好まず穏やかな暮らしを望んでいました。しかし、フランス王妃の姪である野心的なマーガレットを妻にしたことと、ランカスター、ヨーク両家の争いを収めきれなかったために、波乱の人生を送る事になります。

マーガレットっていうのが大変な人で。結婚当初からサマセット公と浮気してるし、嫌いな人間を排除するのが素早いし、戦争になったら、自分も甲冑着て第一線で戦ってるし。こんな人と結婚したヘンリー6世が不幸ですね。

始めの戦いではヨーク家が勝利を収めて、ヨーク公であるリチャードは、ヘンリー6世と、王の死後ヨーク家が王位を受け継ぐ事を約束します。その三男であるリチャード(父と同じ名前)が、のちのリチャード3世です。

リチャード、出てきた当初はまだ少年(でもベネさんが演じてる)で、お父さんに呼ばれて嬉しそうな顔で登場します。それがすごく少年ぽくて、さすがだなあと思いました。お肌もつやつやで、他の兄弟に比べてとても若々しい印象です。実際、兄弟の他の俳優さんはベネさんよりだいぶ年なのかも知れませんが。
くるくるの巻き毛も似合ってるので、やっぱりベネさんは長髪がいいですね。

マーガレットの巻き返しの戦争でヨーク公が亡くなると、長男のエドワードが即位してエドワード4世となります。
次男のクラレンス公ジョージは一度ランカスター側につきますが、リチャードは兄エドワード4世を助け続けます。

しかし…王に忠実な仮面の下で虎視眈々と王位を狙っているのは実はリチャードでした。その心情をモノローグで語り続けるシーンがあるのですが、もうベネさんの独壇場です。
治世が安定したエドワード4世に生まれた世継ぎを抱いてあやしながら、陰で冷酷な表情を見せるその演技!う~ん素晴らしいです。悪役ながらかっこいい!
シェークスピアの原作が、ヘンリー6世を暗殺する犯人がリチャードだということで、狂気をほとばしらせるそのシーンも見ものです。

5話のエンドロール、ついにベネさんの名前が堂々と一番始めに来ています。4話では4番目だったので、ついにこの回から主役になったわけです。
6話からリチャードの暗躍が始まるんでしょうね。すごく楽しみです^^