ホロウ・クラウン シーズン2 第7話

兄王が亡くなり、幼い王子の摂政となって、王位の一歩手前まで来たグロスター公リチャード。
王子達を守るという名目で、二人を人目につきにくいロンドン塔に幽閉し、その間に陰謀を巡らせます。
ネタバレありますのでご注意下さい。

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腹黒リチャード全開の回です。
腹心のヘイスティングズを、言葉の揚げ足取りで抹殺し、王子達は正当な後継者ではないと噂を流し、その上でバッキンガム公と一芝居打って市民の心をつかみます。
この芝居がほんと「猿芝居」で^^;まず神に祈る姿をわざわざ見せて、敬虔な男を演じます。バッキンガム公がリチャードを褒め称えて、王になる事を請うのですが、それを一度は断って、仕方なく王になる事を了承したように見せかけるのです。
見てるとあまりに見え見えで笑っちゃうのですが、本人達は大満足のようです(笑)

ついに王座を手にしたリチャードですが、せっかくの座も、いつ追い落とされるかと不安でいっぱいです。
王位に就く事に反対だった妻のアンを殺し、ロンドン塔にいる王子2人をついに暗殺してしまいます。
ずっと自分の参謀だったバッキンガム公も、領地をもらう約束を破られたことで反旗を翻します。
そういうわけで、自分の味方だった人間は次々にいなくなり、かつて自分が殺した者たちの幻影に惑わされる日々…

王子(ヨーク公)が、リチャードの歩き方を真似する所が2度出てくるのですが、そういう風に、小さい頃からからかいの対象になり、人を信じられなくなっているのですね。
先頃発見されたリチャードの遺骨を見ると、背骨の湾曲の状態はかなりひどくて、生活するのも大変だったのではないでしょうか。
リチャードの性格や行動についてはシェークスピアの脚色なので実際のところは分かりませんが、体のせいで苦悩した事は間違いないでしょう。

いよいよヘンリー7世の登場で、ボズワースの戦いも近づいてきました。
孤独な王リチャードは、どのように戦っていくのでしょうか。
次回は早くも最終回?終わるのは寂しいですが、待ち遠しいです。